小澄源太 展 意味のないことにも意味はある

EGO-WRAPPIN’のCDアートワーク、朝の連続テレビ小説「スカーレット」(’19)での劇中作品制作など、大阪を中心に幅広い活動を行なっている小澄源太氏。

昨年は、Osaka Metro阿波座駅地下通路壁面のために近隣の小学生たちと協力し「アートな精霊」というウォールアートを完成させました。その作品展示1周年を記念して、この夏、大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]では、大々的な小澄源太の展覧会を開催することとなりました。

今年、50歳を迎える彼が本展でテーマとして掲げた言葉は「意味のないことにも意味はある」です。
これまでは制作することの意味を求め、それを追求するために作品を作っていたという小澄氏ですが、この考えを一旦手放し、作品を鑑賞した人にそれぞれ解釈を委ねてみたらまた別の意味が生まれるのではないかということで、本展ではこれまでに制作してきた数々の作品や、初展示となる新作のほか、大阪府20世紀美術コレクション作品の中から彼が選んだ作品に呼応した新作を展示いたします。
いくつかのキーワードで分けられ、おびただしい数の作品群による濃密な空間展示の中からどんな意味を見つけられるのか、ぜひご自身で体感してください。

■小澄源太氏コメント

動物は文字や数字は、ただの模様にしか見えない。 コレって、言葉で作られた社会で生きてると、僕らには、中々出来ない事になってしまってる。今回の展覧会名も同じく、 意味のない事、って意味にも人間は囚われてしまう。笑 残念ながらー、初個展から25年経ちますが、正直、ARTの正体なんて自分でもよく分かってない、笑 でも、僕は絵を描いてる時には、意味から少しは解放される気がするんです。 きっと無意識の部分が多く出るからです。 意味があるようで無い?いや、どちらとも言うえるのか? テーマも一つの絵色んなテーマが、含まれているのか?テーマなんて言葉には落とせない何か?を感じるのか? 動物的な感覚で絵をそのまま捉えてみて欲しい! 意味やテーマに変換しなくとも、感じてもらえたら凄く嬉しいです。 それは僕自身そのままを感じてもらえるようで嬉しいです。

 

小澄源太 《無題》 2024年 紙・ボールペン

開催概要

・いくつかのテーマのもと、小澄源太氏の作品約200点が会場内に所狭しと展示されます。
・小澄氏が大阪府20世紀美術コレクションの中から選んだ作品を展示し、その作品からインスピレーションを受けて制作した小澄氏の新作を同時展示します。
・会期中には、西区の特別養護老人ホーム江之子島コスモス苑にて出張ワークショップを行います。

 

会期   2024年7月4日(木)~28日(日)11:00〜19:00 (月曜休館・最終日の28日(日)は15:00まで)

場所   大阪府立江之子島文化芸術創造センター 1階 ルーム4

入場料  無料

協力   Osaka Metro/社会福祉法人亀望会

主催・お問い合わせ
大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]
TEL06-6441-8050 FAX06-6441-8151
E-mail art@enokojima-jp

 

●関連イベント●

「コドモもオトナも!精霊お面づくりワークショップ」

写真や絵などがプリントされた厚紙を自由に切り貼りして、自分の心の中に住んでいる「精霊」をお面として作ります。出来上がったお面で記念撮影をしましょう!

場所 大阪府立江之子島文化芸術創造センター地下1階フリースペース

日時 2024年7月6日(土)・7日(日)・20日(土)

①10:30~12:00

②14:30~16:00

対象 どなたでも参加可能

定員 各10名(先着順 定員になり次第締め切り)

募集 申込期間6月4日(火)~30日(日)

参加費 1,000円(税・材料費込)

申込方法 enoco HP応募フォーム

作品例

 

小澄源太

大阪府出身。絵を描く他、写真や布なども使って表現をするアーティスト。2019年のNHK連続テレビ小説「スカーレット」にて、世界的芸術家ジョージ富士川の劇中作品を担当しました。

 

アートな精霊(2023年)

昨年7月「アートな精霊」プロジェクトとして、近隣の大阪市立本田小学校及び明治小学校の児童と協力して、木津川遊歩空間(愛称:トコトコダンダン)を会場に、小澄氏がこれまでモチーフとしてきた「精霊」をテーマにライブペインティングでウォールアートを制作しました。今年60周年を迎えるOsaka Metro阿波座駅の7・8号出入口地下通路に4作品が飾られており、利用する多くの方々に作品を楽しんでいただいています。

 

大阪府20世紀美術コレクション

大阪府は国内外の20世紀後半に生まれた美術作品を中心に、約7900点に及ぶ様々な美術作品を収蔵しています。今展覧会ではその中から小澄氏が選んだ作品を同時に展示します。上記2点は、小澄氏が選んだ作品です。

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