おおさかアートコモンズ(仮称)オープンミーティング 「文化びと図鑑」

>>>2020.03.28オンラインで開催しました。

南北(縦)に長い大阪は、特色ある地域とそこで育まれる個々それぞれのユニークな活動が多くあります。
国内第二の都市という都市規模からか、あるいはその地域性か気質からか、
群れないインディペンデントな活動、ひとくくりにはできない多様な文化的活動が息づいています。
そういった都市の中で、対話と交流の場をつくり、
実践の現場をつなぎ編んでいくにあたって、
今回は芸術・表現にかかわる人々の「暮らし」に焦点をあてます。

例えば、生計を立てるための労働、地域社会における活動、家庭内での役割、育児や介護、
そして作品やものやことを生み出し、発信する仕事。目を覚まし、活動し、眠るまでの間、
いくつかの状況を生きている人も多いでしょう。
芸術・表現に関わる人にとって仕事・生業と、
生活というものは明確に線引きできるものではないかもしれません
(あるいは線引きできるのかもしれません)。

大きな計画や事業に伴い、ダイナミックに動く気配を感じる都市・大阪。
その街で、自らの身体、日常、現実を基盤に、文化・芸術にかかわる「人」が、
どう生き/働き/暮らし/何を考えているか/どこに居るのかという生態系を探るのが、
今回のオープンミーティングです。

ジャンルや地域といったインデックスのみでは整理しきれない具体的な人の生き方や目線、
皮膚感覚や息づかいなどを知り、大阪の芸術・文化の有機的なネットワークのあり方を考えていきます。
またそれを「図鑑」のようにアーカイブしていくことを企てる機会となればと思います。

日時:2020年3月28日(土)16:00~18:00
オンラインミーティング(ライブ配信)
*今回は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点からオンライン(ライブ配信)で実施します。
状況に応じて中止もしくは内容変更となる場合があります。
最新情報はこのページもしくはenocoのSNS(Twitter,Facebook)でご確認ください。

ゲスト:
・梅山晃佑(コワーキングスペース往来 店主)
・高橋静香(グラフィックデザイナー/あべのま運営)
・多々良直治(Web デザイナー/ディレクター )
・中山佐代(舞台企画制作)
・mizutama(アーティスト/FIGYA代表)

ゲストプロフィール
梅山晃佑(コワーキングスペース往来 店主)
1981年大阪生まれ。現在は大阪市中央区の通称「空堀」に暮らしながら、「まちの中の人と外の人が行き来する場所」というコンセプトでコワーキングスペース往来を運営。多くのデザイナーやクリエイターと一緒に地域でのプロジェクトや芸術祭なども実施している。また、普段は職業訓練センターの職員として、職業訓練や企業研修の教育プログラムの企画や、求職者の進路相談、求人のマッチングなどを行っている。「地域での活動等」と「仕事」にはあまり境界線がなく、むしろ相互作用のあるような生き方を自身でもするとともに、キャリアコンサルタントという立場から様々な方のニッチな働き方の相談や模索にも積極的に関わっている。2019年より京都造形芸術大学アートプロデュース学科非常勤講師。

 

 

高橋静香(グラフィックデザイナー/あべのま運営)
1985年生まれ。大阪在住。成安造形大学写真クラス卒業。子どもが生まれたことをきっかけに、2014年より大阪市阿倍野区にアートスペース+ギャラリー「あべのま」をオープン。日常の中での出来事や悩みを発端に、不定期で展覧会を企画している。アーティスト・宮本博史を中心に活動している「記憶の家族 アーカイブ・プロジェクト」のメンバー。また、地域発信の冊子制作やアートプロジェクトの広報物などのデザイン、アーティストのサポートなどにも携わる。

 

 

多々良直治(Web デザイナー/ディレクター )
1980年生まれ。福岡県出身。和歌山大学システム工学部デザイン情報学科卒業。印刷会社、Web制作会社を経て、2008年に独立、カイエ(株)を設立。Web制作における、企画からデザイン、開発まで行う。国外のクリエイターと協業した制作案件も多数。周りのクリエイターを巻き込みながら、もしくは自分が巻き込まれながら、日々、試行錯誤している。

 

中山佐代(舞台企画制作)
1985年生まれ、滋賀県在住。京都造形芸術大学映像・舞台芸術学科映像コース卒業。在学中は記録撮影で舞台に関わる。2012年から2016年までマレビトの会の制作部に参加。同時にフリーランスの企画制作として様々な作家の公演に携わる。主な企画として、現代アーティスト・田村友一郎による初の劇場作品『テイストレス』がある。また、公演に関わる複製技術に着目した劇場実験《Showing》シリーズ(京都芸術劇場、2014-2016年)では、音響作家・荒木優光、美術家・加納俊輔、映像作家・伊藤高志の公演を共同企画した。伊藤高志作品『三人の女』は、あいちトリエンナーレ2016映像プログラムに招聘され愛知県芸術劇場にて再演。

 

 

mizutama(アーティスト/FIGYA代表)
1985年生まれ。大阪市此花区在住。 2012年より共同アトリエ「此花メヂア」入居、共に展覧会に参加。 2013年に此花区梅香でアートスペース「 FIGYA」の運営開始。2014〜2015年に渡り西成 「新・福寿荘」で1年間「mizutama年間展示 Tokoro展」を行う。2016年よりフィリピンなど東南アジアで展示、パフォーマンスの活動を広げている。平成29年度 芸術文化魅力育成プロジェクト「Osaka Creative Archipelago 」にてフィリピンよりアーティストを招聘し、ワークショップ、展覧会等、イベントを自身が拠点にする此花区を中心に行う。フィリピンで行われた東南アジア アートレジデンシー会議「Southeast Asian Art Residencies Meeting 2018」にFIGYA代表として参加

 


主催:大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]
協力:アーツサポート関西、大阪アーツカウンシル、一般財団法人おおさか創造千島財団

*「おおさかアートコモンズ」(仮称)とは
大阪で芸術・文化の支援等を行う団体・機関であるアーツサポート関西、大阪アーツカウンシル、
(一財)おおさか創造千島財団の協力のもと、enocoが2018年度に立ち上げた、
情報や課題を共有し、よりよい文化・芸術のネットワークのあり方を考える場の試みです。

お問い合わせ:
大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]
〒550-0006 大阪市西区江之子島2丁目1番34号
TEL:06-6441-8050
MAIL:art@enokojima-art.jp
www.enokojima-art.jp

 

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